昆虫の生理・生態学を専門とする研究者に帯同する代表者が テレワークでキャリアを継続するため、こどもの保育・教育費用に活用
上原彩乃(代表者)、上原拓也(研究者)
【背景】
研究者に帯同し渡米した代表者は、引き続き日本の 会社に所属し、テレワークにより勤務を継続していました。し かし、こども二人の学校の終了時間が早く、日本で生活して いた頃と比べて就業時間を十分に確保できていませんでし た。代表者の就業時間を確保するために、研究者に対して、 研究活動を早めに切り上げて帰宅するように相談せざるを得 ない日が週に1〜2日発生していました。
【助成後の活動】
本助成金を活用して、こども二人を週に1〜 2回アフタースクールへ通学させました。これにより、研究者 に対して早めの帰宅を依頼する日を減らすことができまし た。こどもにとっては、慣れない環境に長時間身を置く日が毎 週生じることになり、当初は「アフタースクールへ行きたくない から学校にも行かない」と言っていました。子どもを説得する のに苦労するときもありましたが、最終的には学校もアフター スクールも楽しく通うことができました。結果として、英語環境 下で過ごす時間が増えたため、英語の上達という点でも良い 影響があったように思います。
本助成金制度の存在が「研究者 の留学」と「代表者のキャリア継続」の両 立を後押ししてくださいました。今後は、 テレワークにより海外でキャリアを継続 する研究者家族が増える可能性があ り、本助成金制度の意義はさらに深まっ ていくと考えられます。この度はご支援 いただき、誠にありがとうございました。
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