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執筆者の写真ケイロン・イニシアチブ

【活用報告】Cheiron-GIFTS 2023 第1位

がん免疫学研究者の配偶者の看護師→保育士としてのキャリア転換の推進と、ダウン症児を含む3人の子供の生活・発達支援


田口和浩/田口沙知(代表者)、田口和浩(研究者)



田口和浩:

私の研究留学のために渡米した我々家族は、当初から経済的困難さに直面していました。長男の現地小学校と日本語補修校に通う費用、長女の医療・発達支援に係る費用、次男のチャイルドケアに係る費用、いずれも大きな負担です。その状況下でも、「より良い環境を子供たちに提供してあげたい」と思っていた私と妻にとって、本助成は大変ありがたいものでした。また、本助成の後押しのおかげで、妻は自己実現のための挑戦に至ったと感謝しています。


田口沙知:

私は、元々看護師でしたが、渡米後からは育児に関連する仕事をしたいと考え、保育園に勤務してきました。保育園勤務自体も育児との両立の上で容易ではありませんが、本助成を機に、州が主催する保育士資格取得プログラムを受講することにしました。プログラムは4ヶ月に及び、小児発達学専門の大学教授によるオンライン講義や個別課題など多岐に渡ります。英語での受講は苦労も多いですが、時間を作って課題に取り組んでいる最中です。資格取得後は、保育士としての実践を通じて、小児発達学の学習を継続したいと考えています。


海外留学している研究者は、問題に直面した際でも、自ら選んだ道だからと、自己解決しようとする傾向が強いように思います。そのため、情報共有する機会も少なく、克服するために大変な苦労を伴っています。特別な問題を抱えた研究者家族への支援に焦点を当てた本助成金制度に、謝意を表すとともに更なるご発展を期待、祈念いたします。








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