研究者の配偶者の精神科医が、コロナ禍の在留邦人のメンタルヘルスの不調リスク因子を、留学先のベルギーを含む大規模なアンケート調査によって統計学的に解析するとともに、帰国後のキャリアアップにつなげることを目指す
森 英毅・若奈
研究者の配偶者は、留学の直前まで産業医・精神科医として働いておりました。留学先はベルギーで、医師の知り合いの多くはアメリカ留学で、ベルギーの留学や生活の話は全く入らない状態でした。欧州は滞在許可がおりるまで、生活は軌道にのらず、落ち着いたと思ったらコロナのためにロックダウンになってしまいました。このため実際に人と会う機会を作ることが難しく、自分でも何か出来るか模索しておりました。他国では日本の免許では医師としての業務は出来ないので、それ以外となると研究や啓蒙活動を軸に進めようと決意しました。産業医・精神科医として何か役に立てることとして、在留邦人に対する役に立つ活動として、メンタルヘルスに関してのセミナーやアンケート調査を行いたいと考えており、そのためにも現地での情報収集やメンタルヘルスの講座受講を受講しそれを在留邦人の方に還元したいと考えております。またその活動を帰国後に活かせるように自身のスキルアップも考えたいと思っております。
研究者にとって、海外留学は国外での研究という範囲のみならず、家族・子供にとっても、異国の文化・考え方・語学を学ぶ何者にも得難い機会です。研究者の家族を支援するというユニークかつ本当に必要とされる支援として、Cheiron-GIFTSの更なる発展を祈念・応援しています。
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