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執筆者の写真ケイロン・イニシアチブ

Cheiron-GIFTS 2020 2位

更新日:2023年3月21日

代表者氏名:富田 洋平

研究者氏名:富田 洋平

海外での居住地:アメリカ、ボストン

研究分野:医歯薬学

研究テーマ:網膜硝子体疾患と脂質の関係

研究者として取得している助成金:鈴木万平糖尿病財団 海外留学助成、日本アイバンク協会 海外研究助成、小口海外留学基金、Alcon Research Institute Young Investigator Award

この度は貴法人のCheiron-GIFTSに採択いただき、心よりお礼申し上げます。家族ともども光栄に、大変嬉しく思っております。

私たちは2018年4月よりアメリカのボストンに、私の研究留学のために移住してきました。妻は内科医のキャリアを中断し、未就学の二人の子供とともに渡米致しましたが、アメリカでは未就学児の保育料がとても高額であるため、育児のために専業主婦として過ごしてきました。しかし、妻は世界的な学術都市であるボストンで今後のキャリアに繋がる経験を得たいとの想いで、今年4月よりハーバード大学公衆衛生大学院が主催する臨床研究を学ぶコースに入学致しました。現在はCOVID-19の影響によりオンラインでの参加ですが、アメリカでの授業に刺激を受け、帰国後は臨床研究に積極的に関わっていきたいとの熱意を持っております。

海外留学での生活は、帯同する家族にとっても、貴重な経験や新たな知見を得ることのできるかけがえのないものである一方で、経済面で家族のステップアップや可能性を制限してしまう側面も持つことも事実です。それは研究者の生活や家族を支援する制度が十分に整っていないことから、私たちを含め、多くの研究者の家族が直面している問題であることを実感しています。留学した本人だけではなく、家族全員が自分のステージで生き生きと暮らすことができるように、それぞれの自己実現に向けての時間を持つことのできるような留学生活が理想であります。その実現を支援するこのような素晴らしい取り組みは、今後も海外留学を目指す研究者とその家族の大きな励みとなることと信じています。



Cheiron-GIFTSの活用方法 (要約):

医師である研究者の配偶者の、留学先 (アメリカ・ボストン) の公衆衛生大学院臨床研究コース受講に係る費用に活用し、帰国後のスムーズなキャリアパスにつなげることを目指す

現在抱えている海外での家族キャリアパスに関する問題と,本助成金を用いた解決策:

申請者は眼科医で2018年4月より、ボストンで研究者として生活している。妻は消化器内科医であるがそのキャリアを中断し、二人の子供(当時1,4歳)とともに渡米した。アメリカでは未就学児の保育料が高額であるため、妻はボランティア活動をしながら、主に専業主婦として過ごしてきた。しかし今後のキャリアに繋がる経験を得るため、今年4月より開始されるハーバード大学公衆衛生大学院が主催する臨床研究を学ぶためのコースに入学する予定である。妻は臨床研究について理解を深め、帰国後は臨床研究を積極的に行いたいとの熱意を持っているが、コースの受講には学費に加えて、子供の保育料が必要である。また、2年に渡る英語圏での生活を送る6歳の長男の日本語力を伸ばすため、日本語学校小学部に入学させる予定であり、その学費の負担もある。本助成金は、今後日本に帰国する家族をサポートするためのこれらの経済的問題の解決において、大変有用であると考える。

上記の問題を解決するための計画:

(妻)

・2020年4月-11月 Principles and Practice of Clinical Research 受講

(長男)

・2020年4月-2021年6月 日本語学校小学部

・2021年夏頃 日本に帰国予定

留学中の家族の理想的なあり方について:

海外留学での生活は、帯同する家族にとっても貴重な経験や新たな知見を得ることのできるかけがえのないものである一方で、経済面で家族のステップアップや可能性を制限してしまう側面も持つ。留学した本人だけではなく家族全員が、それぞれの自己実現に向けて有意義な時間を持つことのできる留学生活にしたい。

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