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執筆者の写真ケイロン・イニシアチブ

Cheiron-GIFTS 2020 1位

更新日:7月12日

代表者氏名:高田 千明

研究者氏名:高田 望

海外での居住地:アメリカ・シカゴ

研究分野:総合生物, 生物学, 医歯薬学

研究テーマ:器官発生と再生の原理解明

研究者として取得している助成金:2017年度 上原記念生命科学財団

この度は、貴財団の研究者家族留学支援イニシアチブに採択され大変光栄に思います。私は看護師を辞め2016年に夫と渡米致しました。当初は自分自身が米国で何をするか決めかねていました。しかし身近にいる日本人の友人がアメリカ看護助手(CNA)や看護師(Registered Nurse)の資格を取得し病院職を得ている事が刺激になり米国病院で働きたいと思う様になりました。現時点の私でも着手できる、病院でのボランティアを始めることで、米国の医療システムや多⽂化国家の⼈々や考え⽅と触れ合う事ができました。この経験が基礎となり、海外でも医療を通じて社会の役に⽴ちたいと思う気持ちが高まりました。

  世界がCOVID-19の脅威にさらされている中、医療従事者は身を粉にして日々全力で立ち向かっています。特に米国は他国と比べ新型コロナウィルスの影響を大きく受けました。様々な人種、背景、生活様式が一箇所に集まったシカゴでは、医療面において今まで直面しなかった様な、困難な事態に陥りました。医療職を背景に持つ私は、この未曾有の大惨事をきっかけにして、米国で医療従事者を目指し1人でも多くの命を守る事を決心しました。

  この度受賞した栄誉ある助成によって、私は海外において新しい夢に挑戦することが可能となりました。この留学支援は資格取得における授業料や子供の保育費になくてはならない資源となります。CNA資格を取得し、米国の病院で働く事で医学、社会に還元できるよう、今後とも日々努力してゆく所存です。私たち一家族の留学の在り方が、今後留学されるご家族への橋渡しとなると信じています。最後になりましたが、この様な貴重な機会を与えて下さいましたNPO法人ケイロン・イニシアチブの皆様に深くお礼申し上げます。




Cheiron-GIFTSの活用方法 (要約):

看護師である研究者の配偶者の、CNA試験資格取得に係る費用に活用し、留学先 (アメリカ・シカゴ) で看護助手 (CNA) として働くことを目指す


現在抱えている海外での家族キャリアパスに関する問題と,本助成金を用いた解決策:

私の夢はアメリカで看護助手(CNA)になることです。渡米までは兵庫医療大学で看護師として働いていました。CNAはNursingの基本でありCNAを通して患者様との接し方、また医療の基本を段階的に経験できる貴重な機会になると考えます。第一子の育児を一年終わった辺りから、米国の病院を身をもって体得するためにNorthwestern大学病院およびAlmost home kids病院でボランティアを始めました。幸い優れたメンター達との関係作りも順調にいき、両方の病院から推薦状を得る事ができたお陰で、資格を必要としない保育園にて家計の足しとして、時給雇のバイトをしています。しかしながら、世界中どこに行っても家族単位として通用するため、そして家族キャリアパスとしての成功を家族一丸となって目指すこと目標にしている以上、正社員CNAとして働く事が将来性を見越した必須の条件と考えます。本助成金は主にCNA試験資格取得、および資格試験に集中するための保育園費を同時に解決する資金源となります。

上記の問題を解決するための計画:

CNAの第一歩をしっかり踏み、学業に専念するための名門City College of Chicago Malcom X のBasic Nursing Assistant Training Programに2020年9月に入学予定です。そこでは専門的な講義および40時間の技術訓練などを統合的に学びます。更にバックアップ策として、既にCNA資格を持ち米国の病院で働いている複数の友人との勉強会も参加します。尚、新型コロナウィルスのためCollege入学月が平常と異なる可能性がある事をご承知頂けますと幸いです。資格取得後は Northwestern University Medical Hospitalもしくは近辺の病院で働く事を希望しています。

留学中の家族の理想的なあり方について:

夫、高田望はNorthwestern大学病院の研究員をしており、将来独立し研究室を構え医学に貢献する発見を目標としています。一方、私は病院で市民の健康を支え、命を救うために力を注ぎたいと強く思います。共働きの中不自由なく、2歳の我が子には多国籍な環境に囲まれた教育をしっかりし、Open mindで伸々と成長してくれる事を切望しています。私たち親の医学面からの人類の健康への貢献を、将来成長した子供に話してあげられるよう、前を向いて夫婦共に切磋琢磨していく事を理想とします。

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