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執筆者の写真ケイロン・イニシアチブ

コロナウィルスによる一時帰国とその後の現状(フランス→日本)

①情報提供:Chisato Takahashi

②情報時期:2020

③留学先 :フランス

④家族構成:独身・親と同居

⑤課題分類:新型コロナウィルスに係る問題

⑥解決策 :体験談の共有

⑦リンク :

⑧エピソード:

私は日本の研究機関に勤務している研究者です。渡航前に母の癌が発覚したのですが、すでに渡航の準備が終わり出発せざるを得ない状況にあったため2019年4月に単身でフランスに異動しました。母も一緒にフランスへ連れていくことも考えましたが、フランスでの病気治療費の支払いが高額だということに加え滞在費の捻出も難しかったため断念し、定期的に帰国する形をとりました。


フランスでの共同研究のための予算は科研費(国際共同研究)で、2019年4月からパリディドロ大学にて研究を実施しています。本来ならば、2020年11月まで滞在する予定でしたが、コロナウィルスによる影響で2020年3月の終わりに帰国を余儀なくされました。現在、日本におりますが、コロナウィルスがいつ頃収まるのかは誰にもわからず、いつフランスに戻ることができるのかわかりません。また、VISAの延長申請が必要な状況にあるのですが、いつVISA申請が可能になるのかも不透明な状況です。しかし、科研費の使用期限自体は2020年度までと決まっており、現時点では、コロナウィルスによる影響による特別措置はないとのことです(2020年5月現在)。フランスの受け入れ先の先生と日本のチームメンバーと研究計画を立て、それに沿って研究を進めてきましたが、現状共同研究を進めることができず、今後も全く見通しがたちません。せっかく助成金が採択されたにもかかわらず、成果が得られずに終わってしまう可能性が大きいです。非常事態時の国際共同研究の難しさを感じています。





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